ゲシュタルト療法早わかり


さて、
ゲシュタルト療法を
知らない多くの人と接する中で、
「ゲシュタルト療法とは、
どんなものか」
を説明する、
さまざまな機会があります。
また、それを求められます。
 
しかし、
ゲシュタルト療法は、
「個人的体験」を核とするため、
概念的な言語で、
その内容を表現するのは、
なかなか難しいのです。
 
そのため、
多くのゲシュタルト療法家が、
「ゲシュタルトは、
体験してみたいとわからない」
と言って、
説明するのを、
止めてしまうのです。
 
たしかに、
ゲシュタルト療法は、
それを構成する、
世の中の教科書的な項目を、
積み上げて解説すると、
実際のセッションがもつ感覚体験、
遊戯的な即興性や飛躍性に較べて、
死物のような姿になってしまう、
という傾向があります。
 
「ゲシュタルト」(形態)
という言葉自体が、
部分の積み上げは全体にならない
という意味での、
「固有の形/全体性」を
含意する言葉でもあるので、
各要素ごとの解説では、
情報が断片化してしまうのです。
 
そのトータルな、
本質(美点)が、
伝わらないということです。
 
そのため、ここでは、
ゲシュタルト療法の持つ、
本質的な視点や感覚的なイメージを、
全体像として、
さっと一筆描きのように、
描いてみたいと思います。
 
そのことで、
ゲシュタルト療法の、
全体像が伝わればと思います。
 
 
****************************
 
ゲシュタルト療法の実践を、
構成する素材を、
筆者なりに取り出してみると、
以下のような事柄になります。
これはひとつの塊を見る際の、
角度(多面性)という意味合いです。
 
①心身一元論的・全体論的アプローチ
②気づきの力の重視
③未完了な欲求(感情)への注目
④自発的な表現プロセスへの信頼

⑤変性意識状態(ASC)への移行
⑥他者との交流や、自立的感覚の重視
⑦存在論的な感覚

 

さて、

ゲシュタルト療法では、
人間を、
ひとつの生体の渇望として、
欲求の体験過程として、
とらえていきます。
生物の全身運動を感じ取るように、
心身を一貫して流れる、
欲求の全体性に、
注目するのです。

そして、
クライアントの方の中で、
その流れる欲求が、
内部において、
どのような形で、
阻害されているか、
欲求不満となっているかについて、
注目するのです。
 
また、
同じような欲求不満が、
心身や生活史の中において、
同様な形で表出されている姿を
見てとるのです。
クライアントの方が、
それらをどのように表出させているかを、
見てとるのです。
 
実際のセッションにおいては、
その欲求(欲求不満)の全体を見て、
アプローチを決めていきます。
 
セッションの一番の基本姿勢(技法)は、
クライアントの方自身に、
自分の今の欲求(快苦、不満)に、
刻々「気づいて」いってもらうことです。
今、自分の中に浮上している、
特徴的な感情や感覚に、
気づいてもらい、
焦点化することです。
 
また、
アプローチに際しては、
ファシリテーターが、
クライアントの方自身が気づいていない欲求に、
焦点化することも多くあります。
そのように介入することで、
クライアントの方の中で、
分離していた欲求への気づきが促され、
統合へのダイナミクスが、
生まれやすいからです。
 
また、
ゲシュタルト療法では
クライアントの方の欲求行動の、
速やかな実現を阻害している要因が、
過去に形成された、
欲求不満のパターンにあると見ます。
 
人間は、障害に直面し、
強い欲求不満を抱え込んだ場合に、
時として、
その欲求に関わる、
欲求不満をそのまま(未完了のまま)、
凍結させてしまうからです。
欲求行動の歪みを、
生体の中に、
プログラムしてしまうからです。
(→未完了の体験、未完了のゲシュタルト)
 
その結果、
その後の人生で、
似たような欲求行動に際して、
無意識のうちに、
阻害的なプログラムを、
発動させてしまうことになるのです。
これが、苦痛や葛藤、
能力の制限や生きづらさを、
生む要因となるのです。
 
そしてまた、
ゲシュタルト療法の視点として、
重要なことは、
欲求に関わる課題が、
喫緊のものとして生じている場合は、
クライアントの方の、
心身の表現として、
「今ここ」において、
必ず前景に現れて来ると、
考える点です。
 
生体における喫緊の欲求課題は、
図(ゲシュタルト)として、
知覚の前景に、
現れてくるという考え方です。
 
そして、これは、
クライアントの、
内的感覚においてもそうですし、
外面的な身体表現においても、
そうなのです。
 
そのため、
(極端なことをいえば)
クライアントの方の過去の話を、
こまごまと聴いたり、
どこか遠くに、
問題の原因を探しに行く必要も、
ないのです。
 
今ここにおいて、
クライアントの方が感じていることや、
全身で行なっていることを、
注意深く追跡していけば、
未完了の欲求不満(未完了のゲシュタルト)に
必ず行き着くと考えるのです。
 
そして、
アプローチに際しても重要なのは、
クライアントの中の、
何かの原因whatを捜し求めることではなく、
クライアントが、
今ここで、
どのようにhowに行なっているかを、
注意深く見極めることなのです。
そこに、
介入と気づきの糸口があるのです。

 

クライアントの方本人にとっても、

重要なのは、

自分の中の、何か原因whatを捜し求めることではなく、
今ここで、いかにhow、無意識的な欲求パターンを、

反復しているのかに、自分で気づいていくことなのです。

そして、それを変えていくことなのです。

 

ゲシュタルト療法が、
「今ここの心理療法」と言われる所以です。

ところで、
ゲシュタルト療法においては、
そのような阻害的プログラムを解消し、
統合する手法として、
具体的・物理的な、
感情表現・身体表現を、
活用していきます。
 
そして、
それらプログラムの書き換えを、
より効果的に達成するために、
有名なエンプティ・チェアの技法などの、
実演化を利用した手法を使っていきます。
 
そのような実演を通して、
クライアントの方は、
今まで意識できていなかった、
自己の欲求(自我たち)に、
はじめて遭遇することとなります。
気づきを得ることとなります。
 
実演化という表出行為、
外在化の結果として、
クライアントの方は、
より速やかに、
エネルギーを流動化・解放させ、
気づきを得ることができるのです。
分裂や葛藤の統合を、
はかっていくことができるのです。
 
そしてまた、
(グループの場合は)
それらを、
他者との直接的な交流や表現、
相互作用などを通して、
より効果的に作用させていくのです。
 
このことにより、
クライアントの方の、
自律性と、
主体化の感覚が深められ、
ひいては、
能力感や自立感、
存在論的感覚の深化という、
実存的な側面での統合も、
はかられていくのです。
 
以上が、
ゲシュタルト療法の
全体のあらましとなります。

 

【関連サイト】

 

ブログ「ゲシュタルトな気づき」

 

【PART1 Basic】ゲシュタルト療法

ゲシュタルト療法【基礎編】

ゲシュタルト療法【実践・技法編】

ゲシュタルト療法【応用編】

「セッション(ワーク)の実際」

 

【PART2 Standard】

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