【図解】心の構造モデルと変容のポイント 見取り図

自己実現を促進する技法として、潜在意識と心理療法を利用する

 

さて、ここでは、

ある心理学的な見方(心のモデル)を、

ご説明することで、

当スペースのアプローチが、

位置している文脈と、

方法論の特徴についての、

解説にしたいと思います。

 

 

①心の構造モデル

 

さて、

「心が、どのようなものであるか」

についての究極的な理解(解答)は、

今現在、人類は持っていません。

 

さまざまな心の病(精神病)と、

言われるものがありますが、

その治療法を見出すことさえ、

できないからです。

 

そのため、

ここで取り上げる仮説も、

当然、究極的なものではありませんが、

筆者自身が、さまざまな体験(実践)を通じて、

構造モデルとして、一定の実効性があると、

考えているもののひとつとなります。

 

 

➁氷山モデル

 

心が、

「氷山」のようである、

というような話を聞いたことが、

あるかもしれません。

 

これは、

フロイトの「精神分析」のように、

人間の心に、

私たちがよく知る「意識」以外に、

広大な「潜在意識」「無意識」が存在している、

という仮説によるものです。

 

つまり、

私たちの意識は、

潜在意識の上に、

少し出た「顕在意識」である、

ということです。

 

氷山は、

その巨大な大きさを、

海面の下に潜めて、

ほんの一部を、

海面の上に出しています。

 

私たちの心も同じだと、

いうわけです。

 

そして、

私たちの本当に深い欲求、

願望、欲望は、

顕在意識の届かない、

深い領域に存在していて、

私たちは、

それらに衝き動かされながら、

生きているというわけなのです。

 

その深い欲求は、

忘れ去られた過去の出来事だったり、

私たちの知らない由来を持っているものだったり、

しているわけです。

 

いずれにせよ、

私たちのよく知る、

「自分自身だ」と思っている、

この顕在意識は、

心の全体の中では、

氷山の一角でしかない、

というわけなのです。

そして、

私たちは、

私たちの本性について、

あまりよく知らない、

ということなのです。

 

また、

そのように考える、

深層心理学の流れでは、

夢というのは、

私たちの潜在意識の表現であると、

考えられています。

 

諸流派によって、

夢の解釈方法や位置づけは変わりますが、

大きくは、そのように、

考えられています。

 

私たちは、

夢を通して、

潜在意識と出会っていくのです。

 

 

 

③変性意識状態(ASC)の存在

 

さて、

「意識とは何か」という、

問題があるのですが、

これも、大問題であり、

一旦、定義を保留しておきます。

 

ただ、この場合の「意識」とは、

顕在意識だけを指すのではなく、

潜在意識も含めた、

意識の本質的要素と、

考えておいていただければと思います。

 

というのも、

ここで取り上げる、

変性意識状態(ASC)とは、

そのことで、

私たちに不可思議な謎を突きつけてくる、

興味深い意識状態であるからです。

 

変性意識状態とは、

(別に一章とっていますが)

私たちの、

この「日常意識」状態以外の、

さまざまな意識状態を意味しています。

 

日常意識以外の、各種の意識状態、
瞑想状態、催眠状態、トランス状態、夢、

ドラッグによるサイケデリック(意識拡張)状態、

神秘体験などなどです。

 

スポーツ選手が、

その最高度の集中力の中で入っていく、

ゾーンZONEという状態があると、

聞いたことがないでしょうか?

 

「ボールが止まって見える」ような、

意識状態です。

これは、フロー体験(flow experience)と

呼ばれる現象であり、

変性意識状態(ASC)と考えてよいものです。

 

上の図で、

「拡張された、非日常的意識」としたものは、

フロー体験やトランスパーソナル(超個的)体験のように、

比較的統合された、超意識的な、

変性意識状態(ASC)です。

そのため、

日常意識の上にプロットしました。

 

しかし、

変性意識状態(ASC)は、

定義にもあるように、

もっと漠然とした、

多様な形態を持つものです。

 

実は、私たちは、

普段から、さまざまな機会に、

程度の強弱はありますが、

変性意識状態に、

入り込んでいます。

 

しかし、

社会的に、その意義が理解されていないため、

そのことを、あまりじっくりと、

考えようとしないだけなのです。

 

しかし、人によっては、

強い変性意識状態(ASC)によって、

人生が一変してしまう体験を持つ人も、

一方では、存在しているのです。

(マズローが重視した、

「至高体験 peak-experience」なども

そのようなものです)

 

さて、

そんな変性意識状態(ASC)ですが、

この変性意識状態(ASC)に親しみ、

慣れてくると、

「日常意識」「顕在意識」以外の、

広大な潜在意識の世界に、

少しずつ、知見と体験が深まっていくということが、

起こりはじめます。

そこに、実は、

人生の秘密を解く鍵も含まれているのです。

 

心理療法、

特に、ゲシュタルト療法のような、

体験的心理療法は、

深い変性意識状態(ASC)に入っていくことが多いので、

その感覚が、

だんだんと磨かれていくこととなるのです。

 

 (※サイケデリック〔意識拡張〕体験とは

グロフ博士のLSD体験と時代背景 インタビュー動画↓)

http://hive.ntticc.or.jp/contents/interview/grof

 

 

④さまざまなアプローチ方法の区分

 

さて、

顕在意識、日常意識、潜在意識と、

私たちの心の構造モデルの仮説について、

見て来ました。

 

ところで、

普段、私たちが、体験したり、

学んだりしている、

さまざまな心を扱う技法、

コーチングやカウンセリングのことですが、

この心のモデル側から見ると、

ある特定の関わり方(アプローチ)を、

持っているといえます。

 

つまり、

コーチングや、

カウンセリング(ロジャーズ系)は、

基本的に、

クライアントの方の、

顕在意識や日常意識に、

働きかけていく技法だといえます。

 

心理療法の中でも、

行動主義的なアプローチは、

(クライアントの方の無意識を想定しないので、

こういう定義は、不本意でしょうが)

顕在意識や日常意識に、

働きかけていく技法だといえます。

 

一方、

深層心理学系の心理療法や、

催眠療法などは、

クライアントの方の、

顕在意識に働きかけると同時に、

潜在意識にも、

働きかけていく技法だといえます。

そして、そこに、

力動的なダイナミックな働きを、

想定しているのです。

 

下部の方に、

精神医学の領域をプロットしました。

この領域は、投薬などの、

症状の抑制が主なアプローチとなっています。

積極的な技法的介入で、

クライアントの方に働きかけるということは、

行ないません。

 

上の図で、

「拡張された、非日常的意識」とした、

比較的統合された、

変性意識状態(ASC)は、

伝統的には、宗教的な領域が、

受け持ってきました。

 

少なくとも、

近代社会では、

その存在についても無知であったり、

懐疑的であるため、

それを扱う技法も存在していません。

 

しかし、

60年代のサイケデリック(意識拡張)運動以来、

その点の理解も少しずつ進んできました。

 

トランスパーソナル(超個的)心理学などは、

近代の心理学モデルと、

伝統的な心身モデルとを、

統合しようとした試みだったと、

いえるかもしれません。

 

 

 

⑤当スペースのアプローチ 流れる虹のマインドフルネス

 

さて、

当スペースは、

精神分析由来のゲシュタルト療法という、

アプローチを使う面からも、

クライアントの方の、

顕在意識と潜在意識に同時に働きかける、

アプローチとなっています。

 

また、セッションの中で現れる、

変性意識状態(ASC)を利用する視点からも、

クライアントの方の、

無尽蔵な潜在意識を活かすアプローチと、

なっています。

 

特に、

「拡張された、非日常的意識」

「トランスパーソナル(超個的)な意識」

変性意識状態(ASC)を、

統合的に扱っていくことについては、

筆者自身が、

個人的体験で得てきた、

さまざまな知見からも、

他にない、深いアプローチが、

行なえる形となっているのです。

 

ところで、よく勘違いされる点ですが、

トランスパーソナル(超個的)な意識と、

個的な実存(意識)は、

排除しあうものではありません。

トランスパーソナル(超個的)な意識は、

個的状態を透過しているのです。

それらは併存しているのです。

それが統合されたトランスパーソナル状態

というものなのです。

 

そのため、

トランスパーソナル(超個的)な体験を

深めれば深めるほど、

それを統合すれば統合するほど、

私たちは、

より「個」としての在り方や充電を、

鮮烈で豊かなものにできるのです

 

それを、当スペースでは、

状態的にも、技法的にも、

「流れる虹のマインドフルネス」

と総称的に呼んでいるわけです。

 

そのようなスキルや状態を、

身につけることで、

私たちは、

「流れる虹のような」

彩り鮮やかな、

透視的なリアリティや創造性を、

手に入れることができるからです。

 

 

※ゲシュタルト療法については、

基礎から実践までをまとめた総合的解説、

拙著『ゲシュタルト療法 自由と創造のための変容技法』

をご覧下さい。

 

※当スペースの、

気づきや変性意識状態(ASC)を含めた、

より総合的な方法論については、拙著↓

入門ガイド、

『気づきと変性意識の技法:流れる虹のマインドフルネス』

および、

深遠な変性意識状態(ASC)事例も含んだ、

『砂絵Ⅰ 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』

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