【図解】心の構造モデルと変容のポイント 見取り図

自己実現を促進する、潜在意識と心理療法の利用について

【目次】

①心の構造モデル

②氷山モデル

③変性意識状態(ASC)の存在

④さまざまなアプローチ手法と心の対象領域

⑤当スペースのアプローチ 

 流れる虹のマインドフルネス

  

 

さて、ここでは、基本的な、

心理学的な見方(心のモデル)を、

ご説明することで、

当スペースのアプローチが、

位置している文脈(コンテクスト)と、

その方法論の特徴についての、

解説にしたいと思います。

 

 

①心の構造モデル

 

さて、

「心が、どのようなものであるか」

についての究極的な理解(解答)は、

今現在、人類は持っていません。

 

さまざまな心の病(精神病)と、

言われるものがありますが、

その治療法を見出すことさえ、

人類はできないからです。

(心の構造とその働きが

よくわかっていないということです)

 

そのため、

ここで取り上げる仮説も、

当然、究極的なものではありませんが、

心理学学説全体の傾向と、

筆者自身が、

さまざまな検証(実践)を通じて、

一定の実効性があると考えている

構造モデルとなります。

 

 

 

➁氷山モデル

 

心が、

「氷山」のようである、

というような話を聞いたことが、

あるかもしれません。

 

これは、

フロイトが創始した

「精神分析 psychoanalysis」が広めた、

心のイメージです。

 

人間の心に、

私たちがよく知る「意識」以外に、

広大な「潜在意識」「無意識」が

存在している、

という理論によるものです。

 

つまり、

私たちの意識は、

潜在意識の上に、

少し出た「顕在意識」である、

ということです。

 

氷山は、

その巨大な大きさを、

海面の下に潜めて、

ほんの一部を、

海面の上に出しています。

 

私たちの心も同じだと、

いうわけです。

 

そして、

私たちの本当に深い欲求、

願望、欲望は、

顕在意識の届かない、

深い領域に存在していて、

私たちは、

それらに衝き動かされながら、

生きているというわけなのです。

 

その深い欲求は、

忘れ去られた過去の出来事に由来したり、

私たちの知らない

先天的な要素に、

由来を持っているものだったり、

しているわけです。

 

いずれにせよ、

私たちのよく知る、

「これが自分だ」と思っている、

この顕在意識は、

心の全体の中では、

氷山の一角でしかない、

というわけなのです。

 

そして、

私たちは、

私たちの真の本性について、

あまりよく知らない、

ということなのです。

 

そのため、精神分析などの、

無意識を重視する流派は、

人間の主体性など、

あてにならないものであると、

考えているわけです。

 

また、

そのように考える、

深層心理学の流れでは、

夢というものは、

私たちの潜在意識の表現であると、

考えられています。

 

諸流派によって、

夢の解釈方法や位置づけは変わりますが、

大まかには、そのように、

考えられています。

 

つまり、私たちは、

夢を通して、

潜在意識と出会っているのです。

 

 

 

 

③変性意識状態(ASC)の存在

 

さて、他に、

「意識とは何か」という、

問題があるのですが、

これも、大問題であり、

一旦、定義を保留しておきます。

 

ただ、この場合の「意識」とは、

顕在意識だけを指すのではなく、

潜在意識も含めた、

意識の本質的要素と、

考えておいていただければと思います。

 

というのも、

ここで取り上げる、

変性意識状態(ASC)とは、

意識の本質について、

私たちに不可思議な謎を突きつけてくる、

興味深い意識状態であるからです。

 

変性意識状態とは、

(別に一章とっていますが)

私たちの、

この「日常意識」状態以外の、

さまざまな意識状態を意味しています。

 

日常意識以外の、各種の意識状態、
瞑想状態、催眠状態、トランス状態、夢、

ドラッグによるサイケデリック(意識拡張)状態、

神秘体験などなどです。

 

スポーツ選手が、

その最高度の集中力の中で入っていく、

ゾーンZONEという状態があると、

聞いたことがないでしょうか?

 

プレー中に、

「ボールが止まって見える」ような、

覚醒した意識状態です。

これは、学問的には、

フロー体験(flow experience)と

呼ばれる現象であり、

変性意識状態(ASC)と考えてよいものです。

 

上の図で、

「拡張された、非日常的意識」

としたものは、

フロー体験や、

トランスパーソナル(超個的)体験のように、

比較的統合された、超意識的な、

変性意識状態(ASC)を指しています。

そのため、

日常意識の上にプロットしました。

 

しかし、一方、

変性意識状態(ASC)は、

定義にもあるように、

もっと漠然とした、

多様な形態を持つものです。

 

そして、実は、私たちは、

普段から、さまざまな機会に、

(程度の強弱はありますが)

変性意識状態に、

入り込んでもいるのです。

 

しかし、社会的に、

その状態の存在が、

きちんと認識されていないため、

そのことを、あまり真面目に、

考えようとしないだけなのです。

 

しかし、一方、

人によっては、

強い変性意識状態(ASC)によって、

人生が一変してしまう経験を持つ人も、

多く存在しているのです。

(自己実現の心理学者、

A.マズローが重視した、

「至高体験 peak-experience」なども

そのような変性意識状態です)

 

さて、

そんな変性意識状態(ASC)ですが、

この変性意識状態(ASC)に親しみ、

慣れてくると、

「日常意識」「顕在意識」以外の、

広大な潜在意識の世界に、

少しずつ、知見と経験が、

深まっていくということが、

起こりはじめます。

そこに、実は、

人生の秘密を解く鍵も含まれているのです。

 

心理療法、

特に、ゲシュタルト療法のような、

体験的心理療法は、

深い変性意識状態(ASC)に

入っていくことが多いので、

その感覚が、

だんだんと磨かれていくこととなるのです。

 

 (※サイケデリック〔意識拡張〕体験とは

グロフ博士のLSD体験と時代背景 インタビュー動画↓)

http://hive.ntticc.or.jp/contents/interview/grof

 

 

 

④さまざまなアプローチ手法と心の対象領域

 

さて、

顕在意識、日常意識、潜在意識と、

私たちの心の構造モデルの仮説について、

見て来ました。

 

ところで、

普段、私たちが、体験したり、

学んだりしている、

さまざまな心を扱う技法、

(つまり、コーチングや、

カウンセリング)のことですが、

この心のモデルに即して言うと、

各手法は、それぞれ、

心の或る特定領域に、

関わる(アプローチする)方法論だと、

区分けできるのです。

 

つまり、

コーチングや、

カウンセリング(ロジャーズ系)は、

基本的に、

クライアントの方の、

顕在意識や日常意識に、

働きかけていく技法だといえます。

 

心理療法の中でも、

行動主義的なアプローチは、

(クライアントの方の無意識を

元々想定していないので、

こういう定義は、不本意でしょうが)

顕在意識や日常意識に、

働きかけていく技法だといえます。

 

一方、

深層心理学系の心理療法や、

催眠療法などは、

クライアントの方の、

顕在意識に働きかけると同時に、

潜在意識にも、

働きかけていく技法だといえます。

そして、そこに、

力動的なダイナミックな働きを、

想定しているのです。

 

下部の方に、

精神医学の領域をプロットしました。

この領域は、投薬などの、

症状の抑制が

主なアプローチとなっています。

積極的な技法的介入で、

クライアントの方に

働きかけるということは、

行ないません。

 

上の図で、

「拡張された、非日常的(超)意識」とした、

比較的統合された、

変性意識状態(ASC)は、

伝統的には、宗教的な領域が、

受け持ってきました。

 

少なくとも、

近代社会では、

その存在についても無知であったり、

懐疑的であるため、

それを扱う技法も存在していません。

 

しかし、

60年代のサイケデリック(意識拡張)の

研究や運動以来、

その点の理解も、

少しずつ進んできました。

 

トランスパーソナル(超個的)心理学などは、

近代の心理学モデルと、

伝統的な宗教モデルとを、

統合しようとした試みだったといえます。

 

たとえば、

下の図「ウィルバーのモデル」とは、

トランスパーソナル心理学の、

有名な理論家ウィルバーが唱えた

「意識のスペクトル」モデルです。

 

ウィルバーは、

世界のさまざまな心理療法や宗教を、

タイプ分けするにあたって、

各流派が、

「何を、自己の主体として、

見なし、同一化しているか」

「何を、真の主体(実在)と、

見なしているのか」

という「主体の範囲」の違いによって、

各心理療法を、

マッピングしていきました。

 

精神分析系の多くの心理療法は、

「影」という潜在意識を、

自我の内に統合するという、

理論を持っています。

 

ゲシュタルト療法は、

実存的・ケンタウロス的領域に、

位置づけられています。

「肉体」という潜在意識も、

統合することを、

目指している流派だからです。

 

 

 

 

⑤当スペースの統合的アプローチ 流れる虹のマインドフルネス

 

さて、

当スペースは、

精神分析由来の

ゲシュタルト療法という、

アプローチを使う面からも、

また、気づきを重視する点からも、

クライアントの方の、

顕在意識と潜在意識に

同時に働きかける、

アプローチとなっています。

 

また、セッションの中で現れる、

変性意識状態(ASC)を

利用する視点からも、

クライアントの方の、

無尽蔵な潜在意識を活かすアプローチと、

なっているのです。

 

特に、

「拡張された、非日常的意識」

「トランスパーソナル(超個的)な意識」

変性意識状態(ASC)を、

統合的に扱っていくことについては、

当スペースの、

他にない、特徴となっています。

 

ケン・ウィルバーなども、

指摘するように、

ゲシュタルト療法的な、

心身一元論的な統合を進めていくと、

私たちの中の、

トランスパーソナルな体験領域が、

自然に開いていきます。

(上記、ケンタウロス的流派は、

そうなると指摘してします)

 

ところで、

よく勘違いされる点ですが、

トランスパーソナル(超個的)な意識と、

個的な実存(意識)は、

排除しあうものではありません。

トランスパーソナル(超個的)な意識は、

個的状態を透過しているのです。

それらは併存しているのです。

 

それが統合された

トランスパーソナル状態

というものなのです。

これについても、

ウィルバーは、

前個〔プレパーソナル〕と、

超個〔トランスパーソナル〕の区別を、

しています。

 

そのため、

一定の心理的統合の後には、

トランスパーソナル(超個的)な体験を

深めれば深めるほど、

それを統合すれば統合するほど、

私たちは、

より「個」としての在り方や充電を、

鮮烈で豊かなものにできるのです

 

それを、当スペースでは、

状態的にも、技法的にも、

「流れる虹のマインドフルネス」

と総称的に呼んでいるわけです。

 

それは、普段の自我の中に、

トランスパーソナルな、

青空のような広がりを、

感じとれるような状態です。

〈青空の通り道〉

ができるような感覚です。

 

そのようなスキルや状態を、

身につけることで、

私たちは、

「流れる虹のような」

彩り鮮やかな、

透視的なリアリティや創造性を、

手に入れることができるからです。

 

 

 

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ゲシュタルト療法については、

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より総合的な方法論については、拙著↓

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『砂絵Ⅰ 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』

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