シャーマニズムについて

シャーマニズムについては、

宗教学者ミルチャ・エリアーデの浩瀚な『シャーマニズム』

(筑摩書房)が有名です。

副題には、

古代的エクスタシー(脱魂)の技法」とあります。

 

 

①シャーマニズムの世界観

 

宗教の原形ともいうべき、

世界中のシャーマニズムには、

似通った世界観があります。

 

シャーマニズムの世界観として、

よく指摘されるのが、

3つの世界の区分です。

 

天上世界、地下世界、この地上世界です。

「天地人」の世界です。

 

シャーマンとは、「脱魂」、つまり、魂を飛ばして、

この地上世界から、天上世界、地下世界を、

行き来する存在です。

この往還を、旅 journeyといいます。

 

そして、その際に、

シャーマンを導き、天上世界や、地下世界に、

導いてくれたり、案内してくれたりするのが、

「パワー・アニマル」と呼ばれる存在です。

仲間であり、守護者であり、

その世界の住人に、遭わせてくれたりもします。

アニマルと言われますが、

必ずしも動物だけではなく、

様々な存在、形姿をしている、実体entityです。

 

また、この3つの世界を貫くものとして、

世界樹・宇宙樹があるとされたりします。

 

天上世界には、

雲や虹や煙に乗って行ったり、

『ジャックと豆の木』のような、

樹木で行ったりします。

地下世界には、

洞窟や穴倉から、行ったりします。

『おむすびコロリン』や、

『不思議の国のアリス』の世界です。

民間伝承や神話、物語には、

このように、シャーマニズムの祖形が、

いたるところに見られます。

(アリスの初稿が、『地下の国のアリス』

Alice's Adventures under Ground

あったというのは大変示唆的です。

そして、この場合、あのウサギが、

パワー・アニマルというわけです)

 

通常は、同じ方法や通り道を使い、

それぞれの世界に、行ったり来たりします。

 

天上世界、地下世界に、

良い悪いの価値付けはありません。

ただ、私たちが得られるものの、

傾向性はあります。

 

天上世界には、〈叡智〉に関わるものが多く、

地下世界には、〈力〉や〈癒し〉に関わるものが、

多いとされます。

 

 

②シャーマンへのプロセス

 

シャーマンになるには、

そのプロセスに共通した要素が見られます。

所謂、「巫病」と呼ばれるプロセスです。

 

(1)「召命calling

シャーマンになる人間は、

なりたくてなるのではなく、

嫌々ながら、シャーマンにされるのが通例です。

通常は、病気になったり、幻聴・幻覚を得たりと、

予期せぬ事柄(呼びかけ)から、

シャーマンになるプロセスが始まります。

 

(2)「異界へ旅」

その後、なんらかの実体(精霊)に、

さらわれるような形で、

魂が、異界に、連れて行かれます。

 

(3)「解体・切断」

その世界で、試練を受けて、

自己の古い身体が、解体されるよう体験を持ちます。

(肉を全部剥ぎとられて、骨だけの存在になる等)

 

(4)「新しい身体の獲得」

その試練の後に、自己の身体が、

「再生される」というような経験を持ちます。

 

(5)「帰還」

この地上に帰還します。

それ以後、

実体(精霊)とコミュニケーションする能力を獲得し、

村落共同体で、役立つ人間となります。

 

 

③心理療法との関係

 

当スペースでは、このような、

シャーマニズムの様々なモデルを、

人間の、心理学な再生(刷新)、

潜在能力の開放、

意識の拡張(変性意識)

のモデルと考えています。

 

実際、

シャーマニズムへの変容プロセスと、

体験的心理療法ゲシュタルト療法における、

心理的刷新のプロセスとは、

大変、通じるところが多いのです。

それは、別に見た、

「英雄の旅」のモデルと同様です。

 

また、

心理的な問題症状(苦痛他)は、

しばしば、本人にとっては、

喩えると、憑依している、

「悪霊/魔物」のように感じられます。

しかし、セッションを深めていくと、

悪霊/魔物が、

実は、「パワー・アニマル」であったと、

気づくこともあるのです。

そして、自分のパワーとして、

使えるようになるのです。

そのような意味でも、

このシャーマニズムのモデルは、

実際的なレベルでも、役に立つのです。

 

そして、当スペースでは、

これらを、シャーマニズム的な姿勢と考え、

現代的エクスタシー(脱魂)の技法として、

位置づけているのです。

 

 

※シャーマニズムや野生、

変性意識状態(ASC)への

より総合的な方法論については、拙著↓

『砂絵Ⅰ 現代的エクスタシィの技法』

をご覧下さい。

 

 

関連記事
『生物都市』と鉱物的な変性意識状態(ASC)
ロートレアモンと変性意識状態
「聖霊」の階層、あるいはメタ・プログラマー

  

【PART1 Basic】ゲシュタルト療法

ゲシュタルト療法【基礎編】

ゲシュタルト療法【実践・技法編】

ゲシュタルト療法【応用編】

「セッション(ワーク)の実際」

 

【PART2 Standard】

気づきと変性意識の技法 基礎編

変性意識状態(ASC)とは

「英雄の旅」とは

体験的心理療法

NLP 普及・効果・課題

禅と日本的霊性

野生と自然

 

【PART3 Advanced】

気づきと変性意識の技法 上級編

変性意識状態(ASC)の活用

願望と創造性の技法

その他のエッセイ

 

【PART4 当スペース関係】

フリー・ゲシュタルトについて

セッションで得られる効果

 なぜ、ゲシュタルトなのか

メニュー/料金

著作紹介

お問い合わせ

 

 

 

 

〈更新情報・その他〉

 

ブログ

   ↓

フリー・ゲシュタルトな気づき

ゲシュタルト療法

動画解説サイト

 ↓

freegestaltworks.TV

エンプティ・チェアの技法

学習特化サイト

 ↓

エンプティ・チェア・ワークス

変性意識状態(ASC)の、

創造的活用は

 ↓

Xステーツ・テクノロジー

著書

『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法』

内容紹介

 

Amazonページ

『砂絵Ⅰ:現代的エクスタシィの技法

(電子版 or 書籍版)

※現在、特価中

 

フリー・ゲシュタルト・ワークスについて

  ↓

 コチラ

セッションで得られる効果

  ↓

 コチラ

メニュー・料金

  ↓

 コチラ

プロフィール

  ↓

 コチラ

メルマガ登録

【FG通信】具現化のための、気づき・変性意識・ゲシュタルト

  ↓

お問い合わせ

  ↓

 コチラ