②ゲシュタルト療法における心身一元論的開放
さて、ゲシュタルト療法の、
心身一元的論的なアプローチでは、
身体チャンネルを通して、
クライアントの意識しない多様な自我が、
現れてくることを見ました。
そして、
ボディ・シグナルを糸口に、
その多様な自我と、
コンタクトすること(技法)について見ました。
さて、そして、
ここからが重要なのですが、
ゲシュタルト療法においては、
その糸口から、多様な自我の、
深く十全な自己表現、
深い十全な感情表現というものを、
探っていきます。
意図せずに、
身体チャンネルに現れる自我とは、
抑圧されてがちな、
「自我」だからです。
なので、
その自我に、
十分な表現と存在の場を与えてあげることが、
必要だからです。
そして、その感情表現の際に、
この心身一元的な視点が、
とても重要になります。
ライヒが、
筋肉の鎧をもつ、防衛的な身体には、
十分な感情体験がないことに気づいたように、
十分な感情体験とは、
十分な身体的運動(表現)が、
ともなうからです。
そのため、
ゲシュタルト療法では、
クライアントの方の感情表現の際の、
身体として表現に注目します。
身体的な反応や、
緊張が現れたりする際は、
そこに課題があると、
見るのです。そして、
さまざまなサポートを行ないます。
十分な表出が、
行なわれるようにするのです。
そして、実際、
ゲシュタルト療法においては、
クライアントとして、
そのような、心身一元的な、
全身的な、表現活動を繰り返していると、
表現と感情の流れによって、
段々と、
身体の緊張や硬化が解除されてきます。
身体が変わっていくのが、
実感されます。
呼吸がなめらかになり、
喉や胸がひらき、
骨盤の詰まりがなくなります。
身体の感受性が高まります。
快楽の感度も高まります。
その結果、
使えるエネルギーが増大して、
エネルギッシュになります。
このように、
ゲシュタルト療法は、
心身一元論的なアプローチなのですが、
ワークの進展に従い、
心理的にも、
肉体的にも、
全身のしなやかな解放が進んでいくのです。
心理的な統合の進化が
物理的にも、わかる所以です。
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