さて、今回は、
私たちの「体験」と、
それを「編集する」ことについて、
書いてみたいと思います。
私たちは、
通常の人生の中では、
「体験を編集する」ことは、
ありません。
基本的には、
ただ「体験して」「感じて」、
その記憶を、
心の中に、
溜めて(降り積もらせて)いるだけです。
それはまた、
普通、不本意な感情体験を、
ただ「体験している」という、
具合でもあります。
その結果、
それらの記憶は、
私たちの心の中で、
さまざまな参照基準となって、
その後の行動選択に、
影響を与えていくことになります。
私たちは、
過去の、偶然的な、
不本意な感情体験や記憶をもとに、
現在や未来の行動を、
決めていることになります。
大変制限された生き方ともいえます。
しかし、現代人の大部分は、
そのような人生を、
生きていくことになっているです。
ところで、
ゲシュタルト療法では、
そのような私たちの過去の体験を、
「書き換えていく」ということを、
行なっていきます。
私たちの、
過去の「体験」を、
変性意識状態(ASC)のうちに再現し、
今この場で、
その情報を書き換えてしまうのです。
そのことで、
現在の私たちに、
悪い影響をしてくる、
「記憶」のプログラムを、
変更してしまうのです。
その結果として、
私たちは、
過去の重い体験(記憶)が、
なくなったかのように、
感じるようになります。
私たちにとって、
予期していなかったような、
自由と解放の体験となります。
これが、
当スペースでいう、
「体験を編集する」
という作業なのです。
それは、
人生そのものを編集する、
というメソッドにも、