【PART2 Standard】気づきと変性意識の技法 基礎編

 

◆気づきと変性意識の技法 統合的な方法論

 

当スペースでは、

私たちの心の働きを整え、

能力を拡張する、

基本的な方法論として、

「気づきawareness」「変性意識状態(ASC)」

という、二大原理を置いています。

煎じ詰めれば、世界中の、

多くの伝統的な精神探求の方法論も、

そのようになっています。

 

気づきawarenessとは、

通常の意識や注意力よりも、

高い(上位、メタ)レベルにある心的機能です。

マインドフルネスが働く領域です。

 

この点についていうと、

実は、通常、私たちは、

日々の生活の中で、

自分自身についても、周りのことについても、

あまり気づけていない状態にある、

というのが、現状なのです。

(少し、夢想的・解離的な状態にあります)

 

そのため、

この気づき awareness (マインドフルネス)の状態を、

より堅固に保てて、

自分の心のエネルギーにつながることで、

私たちに、

自由と変化がもたらされることになるのです、

 

また、当スペースでは、

仮にですが、

心の状態のあり様として、

「流動化」「組織化」「焦点化」という、

3つの組成のあり様を、

区分しています。

 

これらの基本原理のセットから、

ゲシュタルト療法の原理を再理解し、

心が持っている能力や創造力を、

検討していくこととなります。

 

実際、ゲシュタルト療法を充分にこなしていくと、

私たちは、心のとらわれをなくし、

いわば、「流動化」したような状態となります。

 

それは、弛緩した、自由で楽な状態です。

解放された、素晴らしい状態です。

 

しかし、残念ながら、

それだけでは、

人生で、大きな成果や、

独創的なアウトプットを、

創り出していくことはできないのです。

(また、より、階層を上がった、

真の自由には行き着かないのです)

 

とらわれをなくし、「流動化」し、

自由となった素材や情報をもとに、

それらを再び、

新しい形に「組織化」したり、

目的に向けて、「焦点化」することが、

人生に、結果を生み出すことになるのです。

人生に「違い」をもたらすことになるのです。

また、次のレベルの自由を、もたらすのです。

 

当スペースでは、

ゲシュタルト療法の実践を、

ベースにした上で、

変性意識状態(ASC)その他の、

さまざまな知見や方法論をプラスすることで、

(心理療法の世界観を超えて)

私たちが、

通常、経験している体験領域よりも、

一段階、自由で、高い存在状態に、

私たちの能力や意識を移行させることを狙います。

 

その高能力化した状態stateを、

当スペースでは、

Standard(標準)の状態としています。

 

このようなガイドライン(視座)の設定が、

標準のマインドセットを構成し、

私たちを、

より堅固な気づきの状態に保つのです。

そしてまた、

より優れたアウトプット(成果物)を、

導くことになるのです。 

 


◆学習理論から見た、心理療法の仕組みと利点

ここでは、

PART1 Basicゲシュタルト療法の、
効果原理の構造的理解として、
グレゴリー・ベイトソンの学習理論を参照にして、
諸々を確認してみたいと思います。

ベイトソンの学習理論とは、
一次学習(学習Ⅰ)、二次学習(学習Ⅱ)、三次学習(学習Ⅲ)と、
何かを学習する取り組みの中で、
直接的な学習(一次学習)に対して、
そのコンテクスト(文脈)についての学習も、
同時に、上位階層の学習として、
発達していくという理論です。


例えば、ひとつの外国語をマスターすると、
通常、第二外国語をマスターすることは、

容易くなります。

「外国語を学習する」こと自体(そのコンテクスト)が、
コツとして学習されたからです。

 

内部で何かが、構造化され、

その構造化の仕方自体が、

学習されたからです。

 

ある乗り物の運転を覚えると、
他のジャンルの乗り物の操縦も容易くなるのです。

通常、芸事や技芸に上達することは、

大体、このように推移します。

(守→破→離)


二次学習のレベルが上がると、

技は、グッと次元を超えてよくなります。
上位階層の学習能力が育っていくと、
下位階層の学習力自体も、

的を得たものになり、
下位の能力を、

ハンドリングする能力自体も高まるようです。

さて、ところで、

興味深いのは、

ベイトソンは、精神医学的な研究から、
私たちの、通常の「心」も、習慣による、
そのような二次学習の結果であると、

洞察している点です。
そして、それを変化させるのが、
より上位レベルの三次学習(学習Ⅲ)であるという点です。

二次学習発生の由来が、おそらく、
問題解決に費やされる思考プロセスの経済性である、
と指摘したうえで、以下のように記します。

「『性格』と呼ばれる、

その人にしみ込んださまざまの前提は、
何の役に立つのかという問いに、
『それによって生のシークェンスの多くを、
いちいち抽象的・哲学的・美的・倫理的に分析する手間が省ける』
という答えを用意したわけである。
『これが優れた音楽がどうか知らないが、しかし私は好きだ』
という対処のしかたが、

性格の獲得によって可能になる、という考え方である。
これらの『身にしみついた』前提を引き出して問い直し、
変革を迫るのが学習Ⅲだといってよい」(前掲書)

「習慣の束縛から解放されるということが、
『自己』の根本的な組み変えを伴うのは確実である。
『私』とは、『性格』と呼ばれる諸特性の集体である。
『私』とは、コンテクストのなかでの行動のしかた、
また自分がそのなかで行動するコンテクストの捉え方、
形づけ方の『型』である。
要するに、『私』とは、

学習Ⅱの産物の寄せ集めである。
とすれば、Ⅲのレベルに到達し、
自分の行動のコンテクストが置かれた
より大きなコンテクストに対応しながら

行動する術を習得していくにつれて、
『自己』そのものに一種の虚しさirrelevanceが

漂い始めるのは必然だろう。
経験が括られる型を当てがう存在としての『自己』が、
そのようなものとしては

もはや『用』がなくなってくるのである」
(前掲書)

さて、ここで、彼が指摘している事態が、
PART1 のゲシュタルト療法のところで見た、
エンプティ・チェアの技法などの効果の原理と、
重なっていることが、見て取れると思います。

それらセッション(ワーク)の中においては、
軽度な変性意識状態(ASC)に入ることで、
習慣化した悪しきプログラム(二次学習)が、
ありありと浮かび上がって来ます。

 

それらプログラムは、

私たちの部分的な自我(複数の自我)なのですが、

そもそもは、学習の高度化(二次学習)として、

成長したものといえます。

当初は、妥当だった成長と高度化が、

時間を経て、機能不全となっているわけです。


それらを、三次学習的に、

プログラム修正することが、
セッションの中では、

行なわれていくのです。

 

そして、おそらくは、

そのような手続き自体も、

私たちの大きな潜在意識の中では、

どこかで、学習されているのです。


◆PART2 Standardの各方法論

 

PART2 Standardでは、

ゲシュタルト療法の基盤に、

かけ合わせることで、

より「流動化」し、

「組織化」し、

「焦点化」する能力をプラスし、

さらに相乗的に能力を拡張してくれる、

各種の方法論・知見について解説をしています。

 

実際のセッション(ワーク)においても、

これらの知見は、

心の深層を構成する要素として、

随所で、気づかれる役に立つ事柄となっています。

 

PART2 Standardの部では、

以下の事柄を見ていき、

意識と能力を拡張するオプションとしていきます。

 

 

1.変性意識状態(ASC)とは

 

→変性意識状態(ASC)では、

 通常の日常意識では得られない、

 さまざまな体験領域や情報、能力が得られます。 

 また、知られざる創造過程が働きます。 

 この状態を、意識的に活用することで、

 私たちは人生に、

 より価値あるアウトプットを、

 出しやすくなります。

 

 また、ゲシュタルト療法のセッションの中では、

 この軽度な変性意識状態に、

 ごく自然に入っていくこととなります。

 また、セッションに習熟していくことは、

 変性意識状態に入るスキル自体を、

 高めていくことになります。

 

 そこの部分に、

 意識的に気づいていくことが、

 変性意識を、

 方法論として使えるスキルと、

 なっていくのです。

 

フロー体験について

「至高体験」の効能と、自己実現アイデンティティの極致としての至高体験
「完全なる体験」の因子と、マズロー
気づきawarenessと自己想起self-remembering

自己想起self-rememberingの効能
登山体験 その意識拡張と変容
変性意識の治癒効果

 

 

2.「英雄の旅」とは

 

・神話学のモデルとして、

 ジョゼフ・キャンベルによってまとめられた、

 「英雄の旅(ヒーローズ・ジャーニー)」は、

 心理学から、映画のシナリオ術、

 マーケティングのコピーライティングまで、

 幅広い領域で、活用されています。

 それは、このモデルの普遍性のためともいえます。

 

・そして、このモデルはまた、

 変性意識状態(ASC)を含む、

 私たちの心の全貌(全体性)を理解する上でも、

 示唆の多いものとなっているのです。

 特に、異界を巡るかのような、

 心の変容過程の渦中にある人にとっては、

 実際的に価値あるものにもなるのです。

 

・この神話モデルは、

 私たちの人生のおける探求の方法論、

 心の変化・変容のモデル、

 創造的なアウトプットをつくるためのパターン、

 等と、さまざまな場面で、

 そのフレームを活用できる方法論となっているのです。

 

 

3.体験的心理療法

 

→ゲシュタルト療法が広まった時代的背景(1960年代)や、

 近い位置にあった、心理療法・方法論を知っておくことは、

 とても大切なことです。 

 ゲシュタルト療法や、変性意識状態(ASC)を、

 深く理解し、原理的に応用する上でも、

 参考になる点が多くあるからです。

 

心身一元論的・ボディワーク的アプローチ
ブリージング・セラピー(呼吸法)Ⅰ 事例
ブリージング・セラピー(呼吸法)Ⅱ Basic Perinatal Matrix BPM
へリンガーのファミリー・コンステレーション

 

 

4.NLP(神経言語プログラミング)とは 普及・効果・課題

 

→NLPの特性や利用法について、記しています。

 NLPは、ゲシュタルト療法を、

 その淵源のひとつにしていますが、

 ベイトソンの学習理論などとともに、

 私たちの心やコミュニケーションのシステムを、

 うまく解説する理論を持っています。

 

→ここでは、NLPの特性、限界や可能性、使用法等、

 NLPのヴィジョンを活かすための視点を、

 取り上げています。

 

日本のNLPは、なぜ退屈なのか
効果的に作用するNLPのフレームとは
NLPニューロ・ロジカル・レベル(神経論理レベル)の効果的な利用法
知覚と感情が編成する、この世界 サブモダリティとエンプティ・チェア
NLP・ゲシュタルト・夢見
才能における相補性 NLPとビートルズ
サブモダリティの拡張 NLPとビートルズその2

 

 

5.禅と日本的霊性

 

→私たち日本人にとって、「禅」的なるものは、

 精神の基底的な風景として、存在しています。

 それは必ずしも、仏教の一流派・一方法論という、

 意味に限定されるものではありません。

 ここでは、ゲシュタルト療法に関連して、

 その基本事項を少し記しています。

 

禅と日本的霊性
大地性と待つこと

 

6.野生と自然

 

→変性意識状態(ASC)を通して、

 心の深層を探求する道は、

 私たちを、

 心の基底にある〈自然nature〉

 というものに、たどり着かせます。

 ここでは、そのような、

 私たちの存在を基礎づけるとともに、

 私たち自身である〈自然〉について、

 見ていきます。


野生の気づきとは
シャーマニズムについて
発声とエネルギー
登山と瞑想
野生の夢見

 

 

※変性意識状態(ASC)や夢見を含む、

より総合的な方法論については、拙著↓

入門ガイド

『気づきと変性意識の技法:流れる虹のマインドフルネス』

および、

『砂絵Ⅰ 現代的エクスタシィの技法』

をご覧下さい。

 

【関連サイト】

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【PART1 Basic】ゲシュタルト療法

ゲシュタルト療法【基礎編】

ゲシュタルト療法【実践・技法編】

ゲシュタルト療法【応用編】

「セッション(ワーク)の実際」

 

【PART2 Standard】

気づきと変性意識の技法 基礎編

変性意識状態(ASC)とは

「英雄の旅」とは

体験的心理療法

NLP 普及・効果・課題

禅と日本的霊性

野生と自然

 

【PART3 Advanced】

気づきと変性意識の技法 上級編

変性意識状態(ASC)の活用

願望と創造性の技法

その他のエッセイ

 

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